カゼひきさんが増えてますね…カゼの原因を漢方の知恵でブロック!

こんにちは!朝方は冷え込みますね。

寝床から起き上がれずつい遅起きになり、あー、また寝坊…と、落ち込む事なかれ。

漢方では”早寝遅起き”が冬の養生(健康法)として推奨されているんです^^

今日はカゼについてお話を。くしゃみ、鼻水など一般的に言われるカゼを『感冒』と名付けています。

感冒薬のあの感冒です。

感冒は空気中に浮遊するある邪気が体にひっつき、入り込み気管支、喉などの呼吸器系を乱して咳、鼻水、喉の炎症を引き起こします。このある邪気とは”風邪(ふうじゃ)”。この風邪が冬には”寒邪(かんじゃ)”というもう一つの邪気とタッグを組みます。この悪役タッグは鼻、口、皮膚から体内に侵入し、カゼを引き起こします。帰宅後の手洗い、うがい、時間と余力があればシャワーで体に着くこの邪気の悪役タッグを洗い流すと尚良いでしょう。

さてこの邪気、時に自ら体内に誘い込んでしまうこともあるのです。それは体の正気が落ちている時、”正気不足”と言います。正気とは抵抗力のことを指します。風邪は一年中、空気間を浮遊しているので正気不足(=抵抗力不足)の方は季節に関係なくカゼをひきやすくなります。

日頃からしっかりと正気(抵抗力)を体に充満させることがとても大事です。カゼをひいてから対応するのではなく予防を重視しましょう。

日々のごはんと定期的な運動(軽度のもので○)で体の内外の養生をし、正気(抵抗力)を生成、保持していきましょう。

正気(抵抗力)を作る

【生薬】高麗人参、山薬(やまいも、ながいも)、大棗(なつめ)など。

【食材】お米、かぼちゃ、鮭、いわし、鶏肉、アスパラ、みそ、あさつきなど

白ごはんに焼鮭、かぼちゃの煮付け…昔から日本の朝ごはんとして親しまれた献立が実は抵抗力を育むのにとても理想的な組み合わせ。

抵抗力を作る高麗人参がブレンドされている当店の漢方茶
【草原の人魚】もカゼ予防に◎です。

予防を頑張ったけどカゼをひいてしまった時には水分を一緒に摂れるお粥や煮込んだ麺類、果物果汁など消化しやすい(脾に負担がかからない)ものを温かく食べられる調理法で。

侵入した邪気を追い払う

【生薬】桂枝(シナモン)、紫蘇、葱白(長ネギ)など。

【食材】生姜、にら、えび、鮭、鶏肉、もち米

生姜とネギをたっぷり入れた鮭雑炊などおすすめです。

邪気を追い払い回復を早める桂枝がブレンドされた当店漢方茶【雪娘のぬくもり】

カゼのサインは割と早く出ています。首筋がぞくっとしたり、体がすこしだるかったり…この時にあ!感冒きた!!と気づき養生を始めるとすぐに回復していきます。逆に…これぐらい寝れば治るさと放置してしまうと重症化に、回復するのに時間がかかってしまいます。カゼは予防第一、またかかってしまったらすぐに邪気を追い払い体のダメージを最小限に。寒い冬ですが寝込むことなく健やかに過ごしましょう。

読者の皆様、今年一年漢方コラムにお付き合いいただきありがとうございました。記事が少しでも皆様の暮らしのお役に立てたのならこんなに嬉しいことはございません。また心温かいメッセージを送ってくださりありがとうございました。皆様のご健康作り、美容のお役に立てるようなコラムをこれからも書いてまいります。

来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

国際中医薬膳師 田中奈津子

白金癒淹漢方コラムは毎月第一、第三土曜日の午後2時頃の更新です。次回はなんと元旦の更新となります!