漢方茶で使う生薬のあれこれ〜高麗人参〜

こんにちは。気温の高い日が続いています。前回、多く汗をかくと同時に”気”も多く消耗するので発汗後は水分と気を補うものを一緒に摂りましょうとのお話をしました。では、発汗で失われた気はどのように補えば良いかというと…

呼吸と飲食から補います。思い切り空気を吸い込むことで肺がそれを受け取り、そこから気を作ります。また、飲食では米類や豆類が一番。といっても、ご飯時間以外ではなかなか食べられませんよね。お煎餅、甘納豆などの豆菓子でも良いかと思います。

気を補う生薬といえば”高麗人参”。気温が高い=陽が強い。陽はものが動く時のエネルギーですから、気温が高くなれば強くなり動きが激し過ぎてしまう時も。これは人間の内臓の働きともリンクします。激しく動いた内臓の疲れを癒して元気に戻していく…高麗人参にはそんな働きがあるのです。

高麗人参は昔から韓国、中国の王朝にて”霊草”として健康作りに欠かせないと重用されてきました。日本に入ってきたのは8世紀ごろ。当時の高麗人参が正倉院に今も保管されています。

高麗人参スライスがそのまま入っています!

当店の漢方茶で高麗人参が入っているのは緑のパッケージの『草原の人魚』です。3、7、10ティーバッグのご用意がございます。古代から伝わる高麗人参を味わい、体に与えてくれる良いことを実感してみてください。

国際中医薬膳師     田中奈津子

白金癒淹漢方ブログは毎月第一、第三土曜日に更新です。次回更新は7月2日です。