漢方茶で使う生薬のあれこれ〜黒豆・黒豆衣〜

こんにちは。連日猛暑日が続いておりますね。発汗に備えてこまめに水分補給をなさってください。また、中医学では発汗と共に”気”エネルギーも消耗されているとされています。3食しっかりとご飯を食べてエネルギーの補給も大切です。

今日ご紹介するのは、白金癒淹漢方茶に使われる生薬”黒豆(こくず)”。黒豆は皮も黒豆衣(こくずい)という生薬になります。当店は黒豆を実も皮も丸ごと使っております。

黒豆は補陰薬として血や潤いが不足した方によく使われています。貧血によるふらつきや月経不順にも良しとされています。黒豆衣は更年期世代に起こりやすい陰陽バランスの崩れからくる頭痛やめまい、ほてりにとても良い働きをするとされています。また、イライラを感じやすい時に食すと情緒が鎮まるとされています。

黒豆と黒豆衣は当店漢方茶『草原の人魚』、『乙姫の宝箱』、『雪娘のぬくもり』にブレンドされています。

閉経前になると臓の動きは段々と小さくなります。このため各所で血、津液が不足しがちになり、頭痛、めまい、不眠、ほてりなどが起きる…と、更年期という言葉はなくても中医学では昔からこの世代になると不調が起きると考えられていました。

更年期症状を回避、緩和するために黒豆、黒豆衣を積極的に摂っていきましょう。

国際中医薬膳師  田中奈津子

白金癒淹漢方ブログは毎月第一、第三土曜日に更新されます。次回更新はは7月16日です。