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お豆の力はやっぱりスゴイ!

こんにちは。沖縄はもう梅雨に入りましたね。今年は全国的に例年より少し梅雨の時期が早まっているようです。

今日は自称”豆オタク”の私が色々なお豆が薬膳でどのような働きをするかというのをご紹介したいと思います(^^)。

まずは、大豆。加工過程でその働きが変わってくるので大豆製品なら何でも体に良い!というわけではないのです。体質によって使い分けることをお勧めします。まずは豆腐。お腹や血の巡り、潤い不足にとても良いのですが、体を冷やす性質もあります。

冷え性の方は豆腐と同じような働きで体を温める納豆を。お肌の潤いをとにかく作りたいという方は豆乳を。湯葉は咳や痰が気になる時に食べましょう。

小豆(あずき)。体内の水分をスムーズ巡らせます。水分の巡りが悪い時のむくみ、体のだるさを緩和します。吹き出物などお肌トラブルを解決する美肌のお豆です。

ひよこ豆はお腹を元気にし、レンズ豆はデトックスに◎

最後は女王の豆”黒豆”。アンチエイジング、更年期症状に抜群の働きをするので女性に欠かせないお豆です。皮と実では働きが違いまして、皮は更年期症状に感じやすい熱感、ホットフラッシュを鎮めます。実は血を増やすので貧血症状を回復へ導きます。

ご自分の体調に合いそうなお豆はありましたか?お豆を上手に使い日々の養生にお役立てください。

国際中医薬膳師 田中奈津子

おトイレ時間に体調セルフチエック〜お通じに出る不調サイン〜

こんにちは。GWも明日で終了ですね。海へ山へと思い切り外でエンジョイした方、またはおうちでゆっくりと過ごした方様々かと思います。お休みが続くと、遅寝や遅起き、食べ過ぎに飲み過ぎ…ついやってしまいませんか、戻すのが大変なのはわかってるのだけど…。まぁ筆者のことなのですが(苦笑)。

少し乱れてしまった体の調子は早めに調えていきましょう。お通じで簡単なセルフチェックを。

少しどろっとしている時、これはお腹に元気が足りておらずGWの疲れが残っているかも。気はお通じを程よい硬さに固めます。お通じがどろっとしていて固まっていない=気が足りないと考えます。これに併せてお腹の張りを感じる場合も。こういう時には、お腹に元気をもたらすお米、豆を多く摂りましょう。

便が水っぽく、お腹にゴロゴロと音が鳴り痛むのは、お腹が冷えて動きが停滞している時。GW中の集まりで冷たいものを飲み過ぎていませんでしたか。体を温め、冷たいものを控えましょう。お腹の動きが悪い時なので負担をかけないお粥などが良いでしょう。

お通じの匂いが強い、酸っぱい匂いがする。また、腹痛があったりお通じに食べ物の形が残っているときは、消化不良が考えられます。消化のキャパを超えてしまう飲食量、心当たりございますか。食べる量を抑えて、胃に負担がかかる揚げ物、脂っこいものを避けると良いでしょう。

GWの疲れを総合的に調えていく当店漢方茶『草原の人魚』もオススメです。

なるべく普段の食事や生活リズムを崩さずに暮らせれば一番良いのですが、やはりお休みになると開放感や楽しさが優先されてつい食事や睡眠リズムが…。それでも良いんです!ただ、不調は長く引きずらないよう、立て直しを早め早めにしていきましょう。

国際中医薬膳師 田中奈津子

『血』を漢方ではこう考えています。

こんにちは。関東はやっと雨が上がり、すこし太陽が出た1日でした。

今日は”血”のお話。女性のお客様で”血虚”(けっきょ)体質の方多いです。字の通り血が少なく、不足している状態。疲れやすかったり、お肌が不安定だったり、眠れなかったり、イライラしたり…これらの不調には血が関わっているのです。

血の大きな役割は脈の中を通り、たくさんの”栄養を全身へ運び、潤していく”こと。生きるための基礎の一つ。その他、意識をはっきりとさせ、精神活動を支える役割も。

では、血はどのようにして作られるか。食べたものから作られる「気」と「津液(体内の水分」。そしてという所で呼吸から得られた別の”気”とミックスされ、という所で温められ赤く変化…と考えられていました。作られた血はという所で貯蔵されます。

血は物質なので自分で動けないので誰かに連れて行ってもらって全身を巡ります。その誰かとは…”気”です。なので血を増やしただけでは”血虚”は改善されません。動かして巡らせる気も必要なのです。気の巡りに血の巡りが伴っているのです。

血を増やすにはやはりレバー。お野菜ならほうれん草、小松菜、人参など。これに気を巡らす良い香りのハーブなどを合わせて食べると良いですよ。

当店で血を増やす漢方茶といえば、血を増やす黒豆、気を増やす高麗人参が入っている草原の人魚がオススメです。血を増やして脱血虚を。名付けて『血活(けつかつ)』当店の漢方茶で始めませんか。

国際中医薬膳師 田中奈津子

疲れにまつわる2つの精〜先天の精と後天の精〜

先天の精と後天の精

中医学、漢方では気、血、津液の元を精(せい)と言います。精には2種類あります。一つは産まれる前、お腹の中で親から受け取る先天(せんてん)の精。もう一つは産まれてから、自分の口で食べた物、吸い込んだ空気から作られる後天の精。

これら二つが合わさり私たちの体、肝、心、脾、肺、腎の五臓に届けられ、各臓で気、血、津液となり体や心に元気を与え、疲労やダメージを修復し、滋養していきます。

親から受け継いだ先天の精は“腎”に大切に貯蔵されており、後天の精は脾で作られています。寝ても疲れが取れない、体がだるい、やる気が出ない、日中に眠くなる…“脾”と“腎”が弱って精の生産が遅れているとこうした不調が。

脾が弱くなる一因に日本の気候があります。脾は湿気やジメジメした空気が苦手。日本のような湿度の高い地域では脾の不調を抱えている方が多いです。

そして腎、弱くなる一因に冷えがあります。2つの蔵を養生し、精を不足することなく生成できれば、体に必要な分の気、血、津液もまた体に必要な分しっかりと作られます。

脾を元気にするにはとにかく豆、芋、米です。そして腎を温めて弱らせない為にはお肉類、木の実類を多く摂りましょう。

脾を元気にする緑のパッケージ高麗人参入りの『草原の人魚』、腎を温める紫のパッケージシナモン入りの『雪娘のぬくもり』。2つの蔵、2つの精を守る当店の漢方茶、おすすめです。

“精”魂尽き果てぬようご自分の体質、体調にあわせた養生を続けましょう。

                         

国際中医薬膳師 田中奈津子

漢方コラムは毎月第一、第三土曜に更新されます。次回更新は4月16日です。

『春にイライラ&悶々(もんもん)とする理由』②肝と脾の関係悪化で悶々…

こんにちは。暖かくなったり寒くなったりと気温の上昇が激しいですね。まさに三寒四温。気温が安定してくる週明けには桜の開花がが待っていますね。

『春にイライラ&悶々(もんもん)とする理由』①の前回は春のイライラについて書きました。今回は春に“悶々”、“もやもや”という感情が起きやすくなる原因についてお話をしていきますね。この”もやもや”、”悶々”、実は①でお話しした肝の不調を原因とする二次不調なのです。

もやもや、悶々…

まず、薬膳、漢方では生きるために必要な働き、それらを実行する内蔵器官をそれぞれ5つ肝、心、脾、肺、腎に分けて考えています。これを五臓と言います。この五臓はそれぞれが単独で存在しているのではなく、各臓関わり合いながら存在しています。どこかの臓で不調が起きれば関係している他の臓も不調を起こします。

肝臓と脾は上司と部下のような関係性なのです。

頼れる上司、のびのびと働く部下

肝が乱れ始めて暴れ出すと、関係ある“脾”にも不調が起きてきます。暴君上司となった肝が部下である脾を抑圧し、萎縮させてしまうのです。

肝と脾のパワハラ現象

肝は怒、脾は“思”、心は“喜”…と、臓はそれぞれ感情の管理を担当しています。脾が担当するのは“思”という感情。悶々としたり、思い悩んだり、不安になったり…と、少しネガティブな感情を任されています。脾が乱れるとこの感情が強く出てきてしまうのです。

春の養生②は脾を強く元気に保ち、肝の影響を受けぬよう調えていく事です。下記食材を毎食取り入れましょう。

健脾(けんぴ)の食材…さつまいも、じゃがいも、山芋、おくら、にんじん、アーモンドピーナッツ、        イワシ、スズキ、はとむぎ、なつめ、高麗人参 など

高麗人事で脾を強く『草原の人魚』

当店漢方茶では高麗人参がブレンドされた緑のパッケージの『草原の人魚』が脾の健康維持におすすめです。脾は食べたものから栄養の素を作り出す臓。春に限らず年間を通していつでも健やかに保つよう心がけましょう。

国際中医薬膳師 田中奈津子

白金癒淹漢方コラムは毎月第一土曜、第三土曜に更新されます。次回の更新は4月2日です。