立春を過ぎ、少しずつ暖かい日が増えてきましたね。
上手な春の過ごし方。それは春の3か月を【前期/中期/後期】とわけ、気温・外気に合わせて身体を養生していくことです。
春のはじまり。10℃半ばを超える暖かい日もあれば、冬の名残りで2℃、3℃まで気温が下がる寒い日もありますね。春の前期(3月初旬頃まで)は、この気候と同じく、人の身体にもまだ冬の影響が残っているのです。
冬は生物にとって冬眠の季節です。気、血、水を体に溜めておき、あまり発散させないよう代謝も制限モードに。あまり力を使わずに、持っているもので長ーく、細ーくコンパクトな生命活動を行うようになっています。ですから冬になると太るーーー(泣)という方、これは冬に栄養を溜め込もうとする生物の性でございますからご自分をお責めになることなくっ!
冬の間に蓄えた物を春までに使い切ればよいのですが、多くの方が古い物を体に残したまま春を迎えてしまいます。残った古い気、血、水は不要な熱を発してしまい、体に良からぬことを起こします。これらをちゃんと外に出してあげるのが春前期のミッションです。
初春の養生は『清熱解毒』。デトックスです。
食材では”たらの芽”、”ふきのとう”、”タケノコ”などの春の山菜。”黒豆”、”しじみ”、”生姜”もデトックスをサポートするので積極的に摂りましょう。
また、熱はないけど体が熱いな…と感じたら、古い物が多く残っているサインです。内熱をクールダウンしてくれる”あわび”、”はまぐり”、”いか”などの魚介類を食べてみてくださいね。
白金癒淹の漢方茶もお手軽に美味しくデトックスを進めることができるのでおすすめです。デトックスに良い”黒豆”がブレンドされた漢方茶は…
★乙姫の宝箱★デトックスに良い”黒豆”、”はと麦”がブレンドされています。”はと麦”は「よくいにん」という漢方生薬。体に溜め込んだ古い余分な水分とそれに伴う熱を外に出すので春の初めにとても良いです。
中医学ではこの季節、少しだけ早起きをすることを提唱しています。早起きついでに軽い運動を始めて発汗を春モードに切り替えていき、少しずつ代謝を上げていきましょう。
次回は『春の真ん中の養生』についてお話ししたいと思います。
国際中医薬膳師 田中 奈津子