「ゆえん漢方茶アドバイザー」メンバー募集中

漢方茶に使う生薬あれこれ〜桑枝・桑葉〜

残暑お見舞い申し上げます。

まだまだ暑い日が続きますが皆さん健やかに夏をお過ごしですか。熱中症対策に加えてコロナ対策も気をつけることが多い夏となりますが楽しく元気に残暑お過ごしくださいませ。

 

さて、今日は桑枝(そうし)・桑葉(そうよう)という生薬のお話を。桑は枝、葉、実どこをとっても体に良いことをもたらしてくれます。桑枝は梅雨など雨の多い時期にあらわれるむくみや関節痛をやわらげ、桑葉は風邪の引き初めの熱を冷まし、咳を鎮めます。桑椹(桑の実)は夏の暑い日に体の渇きを癒します。桑の実、英語名はマルベリー。ジャムやジュースに海外でも親しまれています。

桑葉は血糖値を下げる効果がある、糖尿病の治療の一手になる…と、その成分に注目が集まっています。

当店でもこの桑枝、桑葉をブレンドしている漢方茶がございます。桑枝、桑葉は特別な方法で柔らかく、味が出やすいように蒸しあげています。淹れたお茶の色は新緑のように青々としており涼しげです。

『織姫の恋』はピンクのパッケージの漢方茶。白木耳も共にブレンドしており、喉を守るお茶として多くのお客様にご愛飲いただいております。

話す機会が多いかた、気管支が弱い方などに特にお勧めしたい漢方茶です。

                                    国際中医薬膳師 田中奈津子

漢方コラムは毎月第一、第三土曜日に更新しています。次回更新は8月20日です。

漢方茶に使う生薬あれこれ〜枸杞子(クコの実)〜


こんにちは。雨がよく降った先週、観測史上最高雨量を記録した地域も!育ち盛り、汚し盛りの子を抱える筆者は雨降る中コインランドリーに毎日通っておりました。今日久々に太陽の光を浴び、体の中に溜まった湿気が蒸発していくようで体が軽やかになりました。

 

 

さて今日の生薬茶材は枸杞子、クコの実です。当店漢方茶5種全てにブレンドされております。中国料理、薬膳でも良く使われています。杏仁豆腐の上にちょこんと乗る真っ赤な実です。欧米では”ゴジベリー”。

体内で陰液(血、津液または水)が不足してくると、体内の陽気の勢いが強くなりすぎ“気”の巡りが激しく上へと駆け上がります。それにより、目や頭を圧迫して目まいや目のかすみの原因に。

こういう時に枸杞子を摂ると良いですよ。陰液が増えて激しい陽気の動きを抑えることができます。また、陰液はお肌や髪に艶、潤いを与えますので美容にも◎!

パソコン、スマホで目に負担をかけすぎてしまった時にぜひ枸杞子入りの当店漢方茶を。そしてお茶を入れた後ポイと捨てる前に、ぜひ茶材の中から枸杞子を見つけて食べてみてください。レーズンのような食感で甘く、とっても美味しいです。PC、スマホ作業のお供にぜひ当店漢方茶をご一緒に…

                                       国際中医薬膳師 田中奈津子

漢方コラムは毎月第一、第三土曜日に更新されます。次回更新は8月6日です。

漢方茶で使う生薬のあれこれ〜黒豆・黒豆衣〜

こんにちは。連日猛暑日が続いておりますね。発汗に備えてこまめに水分補給をなさってください。また、中医学では発汗と共に”気”エネルギーも消耗されているとされています。3食しっかりとご飯を食べてエネルギーの補給も大切です。

今日ご紹介するのは、白金癒淹漢方茶に使われる生薬”黒豆(こくず)”。黒豆は皮も黒豆衣(こくずい)という生薬になります。当店は黒豆を実も皮も丸ごと使っております。

黒豆は補陰薬として血や潤いが不足した方によく使われています。貧血によるふらつきや月経不順にも良しとされています。黒豆衣は更年期世代に起こりやすい陰陽バランスの崩れからくる頭痛やめまい、ほてりにとても良い働きをするとされています。また、イライラを感じやすい時に食すと情緒が鎮まるとされています。

黒豆と黒豆衣は当店漢方茶『草原の人魚』、『乙姫の宝箱』、『雪娘のぬくもり』にブレンドされています。

閉経前になると臓の動きは段々と小さくなります。このため各所で血、津液が不足しがちになり、頭痛、めまい、不眠、ほてりなどが起きる…と、更年期という言葉はなくても中医学では昔からこの世代になると不調が起きると考えられていました。

更年期症状を回避、緩和するために黒豆、黒豆衣を積極的に摂っていきましょう。

国際中医薬膳師  田中奈津子

白金癒淹漢方ブログは毎月第一、第三土曜日に更新されます。次回更新はは7月16日です。

漢方茶で使う生薬のあれこれ〜高麗人参〜

こんにちは。気温の高い日が続いています。前回、多く汗をかくと同時に”気”も多く消耗するので発汗後は水分と気を補うものを一緒に摂りましょうとのお話をしました。では、発汗で失われた気はどのように補えば良いかというと…

呼吸と飲食から補います。思い切り空気を吸い込むことで肺がそれを受け取り、そこから気を作ります。また、飲食では米類や豆類が一番。といっても、ご飯時間以外ではなかなか食べられませんよね。お煎餅、甘納豆などの豆菓子でも良いかと思います。

気を補う生薬といえば”高麗人参”。気温が高い=陽が強い。陽はものが動く時のエネルギーですから、気温が高くなれば強くなり動きが激し過ぎてしまう時も。これは人間の内臓の働きともリンクします。激しく動いた内臓の疲れを癒して元気に戻していく…高麗人参にはそんな働きがあるのです。

高麗人参は昔から韓国、中国の王朝にて”霊草”として健康作りに欠かせないと重用されてきました。日本に入ってきたのは8世紀ごろ。当時の高麗人参が正倉院に今も保管されています。

高麗人参スライスがそのまま入っています!

当店の漢方茶で高麗人参が入っているのは緑のパッケージの『草原の人魚』です。3、7、10ティーバッグのご用意がございます。古代から伝わる高麗人参を味わい、体に与えてくれる良いことを実感してみてください。

国際中医薬膳師     田中奈津子

白金癒淹漢方ブログは毎月第一、第三土曜日に更新です。次回更新は7月2日です。

暑さを和らげ、元気を取り戻す養生ポイント

暑い日が続いております。コロナの制限など緩和され、運動会やスポーツなどの屋外行事が各地で開催されていますね。熱中症のリスクもこの時期からグッと高くなります。水分補給と適度な休憩を意識してお過ごしください。

気温の上がり始めるこの時期は体が高い気温に順応がまだできていないので少々辛い時。暑い時の養生ポイントの一つは衣服調整などの外的な対処に加えて、”食事やお茶で体の中から熱を取り除いてあげる”インナーケア。トマトやスイカ、レモンなどを少し多く摂ると体の熱がすーっと引き、体が楽になります。

中医学、漢方では発汗すると同時に”気”(エネルギー、活力)も汗と共に排出されると考えています。汗をかいたら水分+気を補うものをしっかりと摂ることも大切な養生ポイントです。まずはお米をしっかりと食べましょう。どうしても食欲が出ない時にはお粥を冷まして食べたり、甘酒を少し冷やして飲むと良いですよ。

当店の漢方茶の”月兎のご褒美”もおすすめです。ブレンドされているのは肝の熱を冷ますローズヒップ、心・脾・肺の熱を冷ますハイビスカス。各所の熱が満遍なくクールダウンされるのです。また、水分代謝を整えてくれるのでお肌の潤い保持にも◎ スタッフはこれにはちみつ、レモンを加えてビタミン盛り盛りでいただいています。

梅雨に入る前にすでに夏の陽気ですよね。水分補給と気の補給、体をクールダウンさせる食材これらをうまく取り入れて暑い季節を乗り切りましょう。               

                                       国際中医薬膳師 田中奈津子

※ 漢方ブログは毎月第一、第三土曜日の更新しております。次回は6月18日更新です。