こんにちは!気温が上がってきましたね。発汗量が増えてきていると思います。発汗は体内の水分だけではなく、”気”も消耗するので汗をかいた後は十分な休息をお取りくださいね。
さて、最近よく聞く”先端美人”。髪の毛先や爪、体の先端にある小さな部分まで調っている方を言うそう。先日、歩きながら落とした羽織りものをご婦人に拾っていただきました。羽織りを手渡された際に、ご婦人の美しい手の先端、短く調えられた桜色の艶やかな爪からハッとするほど品格を放たれていたのです。自分の手指を隠したくなってしまいました(汗)…爪は小さい部分ですが品が宿るパーツです。綺麗に調えておきたいですね。
”爪”。中医学では血のタンクの臓『肝』の充実度が表れる箇所と考えられています。
五臓の中の肝は血を貯めて、血流量をコントロールする働きがあります。この肝のグループには筋、目、そして爪が属しており、肝に不調が起こった際にはその影響で爪にもそのサインが現れます。爪が薄い、爪が白い、二枚爪、割れやすい、欠けやすい等。これは【肝血不足】の不調サインです。本来たっぷりと”血”を貯蔵しているはずの肝に十分な血が集まっていない、足りていない状態です。この機会にご自分の爪の状態をちょっと観察してみてください。
爪にサインが出ていたら肝に血を補う”補血”の食材をお食事に取り入れて滋養していきましょう。
肝の補血に良いお野菜、果物…あしたば、黒豆、枸杞の実、パセリ、チャービル、ほうれん草、ライチ、カシスなど
肝の補血に良い肉類、魚介類…あさり、あわび、いか、さば、牛レバー、鶏レバー、豚レバーなど
上記の食材に当店の漢方茶の『草原の人魚』を是非合わせてみてください。血の生成を捗らせる黒豆、枸杞の実をブレンドしているので肝の補血にとても良いです。
実は私、あまり肝が強くないタイプなのです。上記の食材を食事に取り入れ、あのご婦人のように爪を美しくし、指先から品格を漂わせる”先端美人”を目指していこうかなと思います。爪の養生、ご一緒にいかがですか。
国際中医薬膳師 田中奈津子
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